亀仙人

どうも、先日乗ったバスに亀仙人に似たやつがいて二度見したTakuyaです。

久々の投稿ですが、9月は日本へ一時帰国したり、10月は体調を崩していたりで、なかなか投稿ができなかったので、今回はちょっと趣向を変えた内容で、最近、個人的に思っている映像のお仕事のこと書いてみました。

実は仕事柄、クライアント案件では、映像制作を一から仕切り直す事が良くあるのだが、その過程は無駄なのかどうか、ちょっと考えてみたのです。
で、僕なりの答えは、無駄かどうかは「考え方」と「モチベーション格差」で変わるっていうお話。

僕は、アーティスト案件、ミュージックのビジュアル化や、ブランディング映像の絵コンテ制作などのお仕事を承ることがあるのだが、しばしばプロデューサーやマネジャー、それからアーティスト間で意見が分かれることがあります。

自分は受注すると、とりあえず最大限に工数のかかる方法ではあるが、確実に納期には間に合う方法で制作を試み、その7、8割程度が完成した時点でクライアントに投げてみて、その反応をみる。そこからがスタートです。

具体的には、楽曲のビジュアライザーでは「こんな感じで行くけどok?」という仮の映像を作ってしまい、絵コンテ制作では、背景やプロップ、アクションやカメラワーク、トランジッションやセリフなど細部までわかる絵コンテを出してしまいます。

その時の反応は人によって様々で、大きく、「マネジャーやプロデューサー的視点」と「アーティスト的視点」に分かれます。それにファンや視聴者的な視点も加わるのでしょうが、これまで僕が関わってきたアーティストは意外なほどオープンで、自由にやって欲しいという寛大な方が多かった印象です。

しかし、プロデューサー側はかなり保守的な考え方の人が多い印象でした。これは、既存のブランドイメージやファンの事を考えてのことなのでしょうが、早く仕事終わらせたい僕にとっては、中々制作が進まずにやりづらいことも多かったのです。

そういうわけあって、最近は、作品/プロダクトについて色々質問するよりも、とりあえず成果物に近いものをいきなりあげてしまうという方法をとっているのだか、これが一発で通ることはほぼないです。しかし、明確な指標ができるので、相手はより具体的な指示が出せる。よって作り手としては議論が先に進むので非常にやりやすいのです。

これに対し、効率が悪いのでは、と言われることもあるのだが、そこは、考え方によって変わると思っていて、自分は、説明するより証拠を見せて納得してもらいたいタイプなので、とりあえずイメージを説明するよりも、とっととイメージしているものを作って見せてしまいたいのです。

また、実は相手がこだわる人であればあるほど、この方法は有効で、最終的に完成に早くたどり着くのも事実で、現在は、進まないプロジェクトは大抵上の方法で進めてしまっています。ただし、途中までやった成果物が完全にボツになることもあるので、モチベーションはかなり必要というわけです。

また気が向いたら、こんな感じの投稿やってみたいっすね。

アニメーションの方も色々と進めていますので、また近々制作日記の方を再開します。

制作中のアニメーション『less – The Rain Garden』から。

それから、こちらの続編も近々公開予定ですのでお楽しみに!